スーパーカブのフロントスプロケットを、
純正の15Tから16Tへ交換しました。
スプロケットというのは、エンジンの回転をリアタイヤへ伝えるために、
チェーンと噛み合って回転する歯車のことです。
これがフロントスプロケットです。
真ん中のシャフトがエンジンから出ていて、
それが回転してこのスプロケットを回転させて、
チェーンでリアタイヤに駆動力を伝えます。
今回はこのスプロケットの歯数を増やしたので、
同じ回転数ならばスピードが上がることになります。
別の言い方をすれば、
同じ時速50km同士で比較すれば、15Tより16Tのほうがエンジンの回転数が下がることになります。
エンジンの回転数が下がれば、心理的に同じ速度でも余裕が生まれます。
発進時にすぐに吹け上がってしまっていた1速も、少し速度が乗るまで使えるようになります。
こう書くといい事ばかりのようですが、
自転車でいうと一つギアを重くするのと同じですので、
加速が悪くなります。
上り坂にも少し弱くなりますし、一長一短です。
しかしこのフロントスプロケット、
さすが世界のスーパーカブといいましょうか、1枚1000円ほどで買えますので、
お試しに交換して見る価値は十分にあります。
それにしても本当にカブの部品は安いですね・・・自転車並みです。
あ、自転車といってもロードバイクの部品のほうが全然高いですね^^;
交換してみて自分のフィーリングに合わなければもとに戻せばよいだけですし、
気に入ればそのまま乗るもよし。
長距離を走る方などは、1Tアップしたほうがエンジン回転数が下がり、
心理的な疲労が軽減されるかと思います。
今回はこの、以前リトルカブをボアアップした際に取り付けて、
流石に2T上げは75ccリトルカブには荷が重くて取り外した際に余っていたものを使います。
600円(税抜き)の表記がありますね、激安です^^
交換する際は、まずはシフトペダルを外し、
この写真のカバーを外すと、1枚目の写真の状態になります。
そのまま外してしまえそうですが、
リアタイヤのアクスルシャフトの固定ナット、
23ミリという結構大型のナットを緩めなければなりません。
でないとチェーンが張った状態ですので、
外せたとしても次に取り付けできません。
通常の工具セットにはこの23ミリという工具は付属されていないことが多く、
私も別途用意した経緯があります。
ご近所にアストロプロダクツさんがあれば、そちらの工具が安くておすすめです。
スプロケットを交換してテスト走行してきた個人的な感想は、
やはりよく使う巡航速度域の(50km~60km)のエンジン回転数が下がり、
余裕が生まれたような感覚になります。
1速、2速が使いやすくなり、私の生活圏内の急な上り坂で、
今までは1速では吹けきってしまい、2速では失速してしまう場面で、
2速のまま引っ張っていけるようになりました。
ただこれはそれぞれの生活環境がありますので、
実際に試してみないと判りませんが・・・
結果、
私の使用法では良好な結果になりましたので、
当面の間はフロントスプロケットは16Tで行こうと思います。
言葉ではどうしてもこのエンジンの回転数が落ちる、
というのは伝えにくいものがありますので、
個人的に参考にするために撮影しておいた動画を、
ちょっと編集してyoutubeにアップしましたのでここにも載せておきます。
実際にエンジン音を聞いていただくと、
フロントスプロケットを交換するとエンジンの回転数が下がるのがおわかりいただけると思います。
あなたのスーパーカブのスプロケットを交換する判断材料になれば幸いです。
それでは今回はこのへんで・・・。