中古で譲っていただいた私のスーパーカブ90、
オイル交換やクラッチ調整など色々しましたが、ある程度走行してエンジンが熱を持ってくると、停止時にクラッチが微妙に繋がり初めて、前に進もうとするんです。
5分でできるクラッチ調整はコチラ!
正常に動作する遠心クラッチなら、停止時はクラッチが切れて進もうとはしないのはずなのですが・・・。
ブレーキをかけていれば前には行かないのですが、
エンジンがストールしかける時があるんです。
そして少し駆動力がかかるので、ギアが噛み込んでニュートラルに入らなくなるんですよね、
一瞬アクセルを吹かせばその間にニュートラルに入るので、そうやっていました。
何回クラッチ調整をしても改善されないので、これはもうクラッチのオーバーホールが必要なのだと判断しました。
我が家に来る前は全くオイル管理されていなかったカブなので、クラッチにもなにか不具合があるのでしょう。
壊れない、丈夫だと言われているスーパーカブですが、基本的なメンテナンスをしないと動かなくはなりにくいですが不調になりますよ・・・オイル管理も大切に!
おじいちゃんで3速に入れたまま乗っている人を見かけることもありますし、クラッチが焼けて変形しているのかもしれません。
毎回必ずではないので、整備は後回しにしていたのですが、
先日カムチェーンを交換して異音もなくなったので、
最後のこのポイントが改めて気になってきました・・・。
なので台風が接近中で出かけられないし、オイルも交換時期に来ているので、ちゃちゃっと直してしまうことにしました!
目次
オイル抜き作業

今回、クラッチのオーバーホールをするには、エンジンのサイドカバーを開けるので、オイルを抜いておく必要があります。
amazonの箱の中に入っていたクッション代わりの紙、オイルが垂れても大丈夫なように下に敷きます。

まずはオイルを抜いてしまいます。
うちの自治体は吸収体に吸わせたオイルは燃えるゴミとして出すことが出来ます。なのでウチで出た米ぬかに吸わせて処分しています。
Amazon限定のお手軽オイル処理パックはこれですね。
アストロプロダクツなんかにも安い処理パックが売っていますね。
外装等の取り外し

今回は、レッグシールドの他に、
マフラー、ステップも外す必要があります。
マフラーのガスケットは出来るだけ再使用せずに新しいものを用意するようにしましょう。

今日はクラッチプレートの交換をしたいので、
エンジンのコチラ側のカバーを開ける必要があります。
オイルを抜いていないとカバーを開けるとオイルがダバー!となります(笑)

カバーを外しました、クラッチのお出ましです!抜けきらなかったオイルが結構タレ出てきますので注意してください。
ここの4本のビスはショックドライバーを使ったほうが良いと思いますが、クランクにつながっていますので叩きすぎないように注意しましょう。
パーツの取り外し

パーツを一つ一つ外していきます、
この時に順番がわからなくならないように、
一つ一つ写真を撮影しておくのが有効です。

あれ?
ロックワッシャーのツメが折られていない・・・う~ん、
ロックワッシャーとは、緩み防止のために一箇所の爪を折り曲げて、中心のナットに噛み込ませる緩み防止のための部品なのですが、このカブはその工程が省かれていました、
一度どこかで直された経緯がるのでしょうかね・・・中古車両はよくわかんないですね^^;
遠心式オイルフィルターも茶色いカスがびっしり、お掃除します。
各部お掃除

コチラがロックワッシャー、ツメが一本傷んでいるので、前回の修理時に再使用したままなのでしょう。

ロックナットを外してクラッチが外れました。
どんどんバラしていきます!
ロックナットを外すにはクラッチロックナットレンチという専用工具が必要です。
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と、その前にこの部分にスーパーカブのエンジンオイルフィルターがあるので、
この機会にお掃除します。
逆に言うとオイルフィルターを掃除したければ、このカバーを開ける必要があります。

コチラがオイルフィルターです、まぁフィルターと言ってもただのメッシュ状の金網みたいなものがあるだけですが・・・
きちゃない!
結構汚れが・・・なんだか繊維質なゴミが多かったですね、クラッチシューでしょうか。
パーツクリーナーで吹き飛ばしました。

可能な限り他の部分も掃除しておきました。
こんな機会なかなか無いですからね~

クラッチ、なんだかとっても焼けていますね・・・^^;
これだけ焼けていれば変形してクラッチが切れない状態になっていても不思議じゃないです。
オイル切れで走っていたであろう車両なので、仕方がないですね^^;

どんどん分解して、こんな状態になりました!
遠心クラッチってよく考えられていますね~
分解したのにいまいち仕組みがわからない(笑)
遠心力で4箇所7枚ずつあるウエイトが起き上がって、
クラッチプレートを押し付けて駆動力がつながるようです。

クラッチシューを外しました。
シューは見た目では減っているのかどうかわからない状態ですが、
今回はクラッチのオーバーホールに必要な部品を揃えてありますので、
全部新しいものに交換します。


各パーツの交換

純正部品がどっさり!
こういうときのためにパーツリストは持っておいたほうが良いですよ。
ヤフオクで結構安く出品されていますよ!

上記写真ですが、You Tubeの方でご指摘いただきましたが、
一番外側のプレートが回転方向にずれて組み付けてしまっています。
プレートA クラッチ の外周にある小さい穴を
下から来ているクラッチプレート側の穴にハマるように取り付けてください。
この投稿上部の古いクラッチの写真がありますが、
その取り付け方が正常な状態です。
申し訳ありせん。
外したときと全く逆の手旬で組み付けていきます。
最初に付いていたプレートと全然色が違います・・・
なんでも新品になるのは気持ちが良いものですね^^

このボールが3つついたパーツがポロポロ落ちてこのままだと組みにくいので、
少し粘度の高いグリスを付けて密着させ、
妻にカブにまたがってもらい出来るだけ傾けてその間にカバーを取り付けました。
乗っかっているだけなので何もしないとすぐにぽろりと取れてしまうのですよ。

古いガスケットを剥がして新しいものと交換し、サイドカバーを取り付け、
クラッチの調整をします。
手順は、
ロックナットを緩め、マイナスドライバーでネジを右に一回転。
その後左の少し固くなるところまで回し、そこから45度右に戻す。
その位置を保持したままロックナットを閉める。
というものです、
個体差もありますので調整後は様子を確認しましょう。

オイルはいつものウルトラG2 10w-40
古いエンジンですので、安心のために少し硬めのオイルを入れています。
安心のホンダ純正です^^
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今回交換したパーツたちです。
クラッチのオーバーホールは成功したようで、試運転でもこの日以来の日常での使用でも今までの症状は出なくなりました。
やっぱり自分で直すとなんだか愛着が増してきますね・・・
やはりカブは面白い!
これでやっと不調な箇所がなくなりました。
中古車両というのはハズレを引くと色々大変ですねぇ・・・
部品が安いのはさすが偉大なる世界のスーパーカブと言うところでしょうか^^