リトルカブのオイル交換の仕方、スーパーカブとはちょっと違う

リトルカブのオイル交換はスーパーカブより一手間かかります

先日、スーパーカブのオイル交換の方法を投稿しましたが、
今回は妻の乗っているリトルカブのオイル交換の方法を投稿します。
基本的な構造は同じなんですが、リトルカブの場合はちょっと手順が違うんです・・・
少しだけスーパーカブより面倒なんです!

リトルカブのオイル交換頻度

まずはリトルカブのオイル交換の頻度や交換距離についてですが、
ホンダの公式の推奨で1年ごと、または3000キロごとのオイル交換を、
ということになっています、
コレはスーパーカブと同じです。

自分はガンガンエンジンを回すなと思う人は1000kmくらいで交換しても良いですし、
自分はのんびり走るだけだし、という人はメーカー推奨のタイミングで構わないでしょう。

ただ、意外なのが、ちょい乗りばかりの人(1回の距離が8km以下)だと劣化が早く、
1000~1500kmくらいで交換したほうが良いかもしれません。
これをシビアコンディションといいます。

オイルを抜く前に、スキッドプレートを外す

まずは古いオイルを抜く作業ですが、
スーパーカブと違い、リトルカブはタイヤが14インチなので車高が低いため、
エンジンに異物がヒットすることから守るためにアンダーガード、
スキッドプレートと言うものが装着されています。

この写真に写っている、エンジンの下側に装着されているものです。

下から覗き込んでみると、
エンジンオイルを抜くドレンボルトはこのカバーを外さなくてもオイルを抜けるように、
穴が空いています。

しかし私はこのカバーは外したほうが作業しやすいと考えます。

というより外さないと・・・余計に大変なことになります!
オイルを抜く時にまっすぐ綺麗に抜ければ良いのですが、
少しでも横方向にずれて抜けたりエンジンの下側に伝ってたれた場合、
カバーの下にオイルが溜まったりして結局カバーを外すことになります。

なので最初から外すこと推奨です。

スキッドプレートの外し方

それではスキッドプレートを外していきます。

レッグシールドの一番下のボルトを緩めます、

長いボルトで止められていて、
レッグシールドとともに固定されています。

反対側も同じように外します。

するとスキッドプレートがをたれ下げることができますので、
あとはこの部分を外すだけなのですが。

ここはこういう形になっていて、
ステップのところにハマっているだけですので、
上下左右にグリグリしてなんとか外してください、
今まで一度も外したことがない場合、少し硬いかもしれません。
シリコンスプレーを事前に吹き付けておいても良いかもしれません。
CRC556はプラスチック部品へ攻撃性がありますので使ってはいけませんよ!

これでスキッドプレートが外れました、
次はいよいよオイルを抜いていきます。

ドレンボルトを緩めて古いオイルを排出

それでは古いオイルを抜きます、
奥側に見える真下を向いた17mmのボルトがドレンボルトです。

手前ついている斜めになっている14mmのボルトは、
エンジンのカムチェーンのテンションを調整するための、
カムチェーンテンショナーのボルトになります。

外すとバネと一緒にびよーんと飛び出ますので注意してください。

さてボルトを緩める前にオイル受けを用意しなければいけません。

廃油受けを用意する

廃油トレーを使っても良いのですが、
私の自治体では少量のオイルは布などに染み込ませれば、
一般ごみとして捨てられますので、
2重にしたビニール袋に米ぬかをたっぷりいれてその中に直接排出します。

こうするとそのまま捨てるだけですので手間がかかりません。
自宅にある家庭用精米機から糠が毎日生まれますので有効な手段です。

また米ぬかはコイン精米機でももらえるところがい多いです。

市販されている廃油パックでももちろん構いません。

カブならこの2.5リットル用で十分です。

カブなら3台行けます(笑)

あとはショップタオルの様な、手についたりしたオイルを拭き取る、
ペーパータオルやボロギレも用意してください。

17mmのドレンボルトにソケットレンチを差し込み、
反時計回りに回せばボルトが緩みます。

力いっぱい引っ張るのではなく、差し込んだあとコンコンと緩む方向に叩いたほうが良いと思います。
手で叩くと痛い人はゴムハンマーなどを使っても良いでしょう。

一度緩むとあとは手でスルスルと緩められると思います、
緩めていってもうすぐ外れる・・・というときに全集中して、
ネジ山が全部外れた瞬間にボルトをサッと横にずらすと、
ボルトも手もオイルで汚さずに抜き始めることができます。

ドレンボルトについている、アルミパッキンはできれば毎回交換しましょう、
オイル漏れを防ぐことができます。

写真にも写っていますが、ドレンから少し左側、一番低いところにオイルが伝って垂れているのがわかりますでしょうか?

こういうオイルがカバー、スキッドプレートの内側に残ってしまうのです。。。
なのでカバーは外してからの作業を推奨します。

オイルは600cc前後排出されるはずです。

オイルの出が悪くなったら、
キックペダルを数回踏んでやるともう一絞り廃油が出てきます。

ドレンボルトを締めて新しいオイルを入れる

それではドレンボルトを締めてオイルを入れていきます。

ドレンボルトの締め加減ですが、
トルクレンチを使用するのが一番良いのですが、そんな物持っている人のほうが少ないと思います。
なので私は感覚でやっていますが、初めての人だと締めたらなかったり、締めすぎてネジ山を潰してしまわないか、などの心配もあると思います。
なので今回私が締める時にどのくらい締めているか気にしてやってみると、
手で締まらなくなるまでドレンボルトを締め、
ソケットレンチで締め始めて締まり始めた感覚があってから、約90度締めていました。

これはあくまで私の感覚であって、実際の作業において責任は持てませんのでご了承ください。

私はホンダのウルトラG2の10w-30を使っています。
買いだめしていたので旧パッケージです!
このように計量カップに入れてから投入すると使用量もわかりやすくておすすめです。

計量カップと漏斗、両方ダイソーで買ったものです、
コレを差し込んでオイルを入れると入れやすいですよ!

全容量で600ccということになっていますが、
いきなり600cc入れずに、まずは500ccくらいにして様子を見たほうが良いです。

入れすぎてしまうと抜くのに大変苦労しますので、足りなければ足すほうが良いです。

今回は約550ccで写真の位置のオイル量になりました。
レベルゲージの先端、網掛け模様の範囲内にオイルがあれば合格ですが、
カブは高回転を使用すると少しオイルを食いますので、
できるだけ多めに入れるように心がけています。

オイルレベルゲージの使い方

ここでオイルレベルゲージの使い方を説明します。

まずはセンタースタンドで車体をできるだけ水平な場所で立て、
オイルレベルゲージを一度抜いて、布などで汚れやオイルを拭き取ります。

そして写真の位置までレベルゲージを差し込みます。
ネジ山が当たるところまででいいので、締め込まないでください。

時々締め込んで測る人がいますが、
サービスマニュアルには締めずに、と記載されているので注意してください!

そしてゲージを抜き取り、規定範囲内に収まっていれば合格です。

最後にエンジン下部に付着した廃油などを拭き取ってから、
スキッドプレートを外したときの逆の手順で装着してください。

これでリトルカブのオイル交換はおしまいです、
お疲れさまでした。

オイルの選定方法などは

こちらで詳しく説明させていただいておりますので、
よろしければ合わせてご覧ください。