スーパーカブを乗っている上で避けて通れないメンテナンスの一つ、
ドライブチェーンの注油と清掃方法を説明したいと思います。
目次
スーパーカブシリーズはチェーンドライブ
歴代のスーパーカブシリースはチェーンドライブです、
エンジンの動力をチェーンを使って動輪に伝えて走る方式です。
簡単に言うと自転車と同じです。
スクーター以外のバイクはこの方式が多いですね。
このエンジンの力を伝えるドライブチェーンが錆びつき、
動きが悪くなるとただでさえ非力なエンジンの力が無駄になってしまいます。
伸びたまま放置しすぎると、たるみが多くなりすぎてチェーンが暴れて、最悪チェーンケースに穴を開けているカブもたまに見かけます。
なので張り具合の調整とともに日頃から気をつけておきたいポイントの一つです。
チェーンの張り具合の調整はこちらをご覧ください。
まずはチェーンカバーを外す
![](/images/2022/01/IMG_20220129_154818.jpg)
写真はリトルカブですが、
スーパーカブシリーズは基本的に、チェーンカバーに覆われています。
ハンターカブはむき出しですが、クロスカブはカバーついています。
このチェーンカバーは格好こそ少し格好悪くなりますが、
その他は利点しか無いように思います。
汚れや雨からも守ってくれ、
チェーンが回転することで撒き散らすであろう油もガッチリガードしてくれ、
車体や洋服を汚すこともありません。
まずはこのカバーを外さなければいけません。
![](/images/2022/01/IMG_20220129_154821.jpg)
リアサスペンションの取り付け部分付近に2箇所
![](/images/2022/01/IMG_20220129_154824.jpg)
スイングアーム付け根付近に2箇所、
の、計4箇所に取り付けネジがあります。
金属製のカバーなので錆が広がってきています・・・
磨いて再塗装するべきですが、
錆びていても味に思えるのがカブのいいところ・・・(笑)
![](/images/2022/01/IMG_20220129_154958.jpg)
4箇所のネジを外すと、
写真のように上下にパカッと外すことができます。
下側は簡単に外せますが、
上半分は抜き取るのにすこーしだけ知恵の輪的に抜きにくいと思いますが、
ゆっくりやれば絶対に抜けます、落ち着いてやってください。
古い油と汚れを落とす
![](/images/2022/01/IMG_20220129_155035.jpg)
チェーンカバーが外れてチェーンの全容が見えました、
基本的に注油したあとカバーで守られているので、
雨の中を走行しても雨がかかることも少なく、油切れになることは少ないとは思いますが、
時々サビサビチェーンの方も見かけますので、日々のチェックも怠らないようにしましょう。
今回のこの状況ではサビもなく、汚れも軽いので、軽めの掃除だけにしておきます。
![](/images/2022/01/IMG_20220129_155119.jpg)
まずは古い油、チェーンルブを洗い流します、
ブレーキクリーナー、パーツクリーナーという名前で、
ホームセンターで売られているスプレーで古い油を落としていきます。
汚れとともにボタボタと下に垂れるので、
古新聞などを敷いておきましょう。
写真のようにブシューと吹きかけながら、
タイヤを手で回転させながらクルクル回してください。
何周か回して汚れが落ちれがそれで良いです。
汚れが酷いときは古い歯ブラシやチェーン専用の三面ブラシなどで磨きます。
![](/images/2022/01/IMG_20220129_155146.jpg)
パーツクリーナーで古い油を流し落としたら、
ウエスなどで余分な液を拭き取っておきます、
パーツクリーナーは速乾性なので、拭き取ってしばらく待っていれば乾燥するでしょう。
回転させながら布やペーパーを当てると、巻き込まれたり繊維がチェーンに付着したりするので、回転させて停止させて拭き取り、回転させて・・・というのを繰り返してチェーンを動かしている最中は布などを当てないようにしてください。
巻き込まれて最悪指を大怪我したりするおそれもありますので、絶対に動かしながらチェーンには触れないようにしてください。
注油方法
![](/images/2022/01/IMG_20220129_155240.jpg)
チェーンオイルは色々いありますが、
特にコレ!といった強いこだわりがないのでしたら、
こちらの、クレ スーパーチェーンルブ。を使用すれば間違いないです。
![](/images/2022/01/IMG_20220129_155344.jpg)
このスプレーを、コレもエンジンを掛けずに、
手でタイヤを回しながらシューと吹き付けてください、
左から、上から、右から、と1周ずつくらい吹き付けてやれば十分です。
本当ならこのチェーンルブが乾燥するまで、一晩くらい乾燥させたほうが良いのですが、
スーパーカブはチェーンカバーがついているので、走行しても飛び散って服が汚れてしまう、車体が汚れる、といったことが無いので走行してもまぁ問題はありません。
グリスアップが終わりましたら、カバーを戻しましょう。
チェーンカバー装着時の注意点
注油が終わりましたら、チェーンカバーを戻すのですが、
ココで注意点が一つあります。
![](/images/2022/01/IMG_20220129_154931-1.jpg)
リアサス取り付け部分のところに取り付けるネジ、
リア側の上の穴になるのですが、ココだけネジのサイズが違います。
間違えるとだめですので注意してください。
![](/images/2022/01/IMG_20220129_154934.jpg)
左側の短いネジはその他3箇所のネジ、
右側の少し長いネジが写真で載せた、後ろの上側のネジになります。
このネジ以外は長さが足りずに取り付けられないので注意してください。
注油だけなら超簡単!
実は清掃なしの注油だけが目的の場合、
スーパーカブには便利な機構が備わっています。
それはこちらの穴、
![](/images/2022/01/DSC00850.jpg)
ブラスチックのカバーで塞がれているのですが、
マイナスドライバー等でこじ開けると、このように窓からチェーンを見ることができます。
ココからチェーンのたるみや状態をチェックすることができます。
そしてこの穴を利用して、先程のチェーンルブを吹き付けて簡単に注油することもできます。
方法は同じように手でタイヤを回転させながらシューッとスプレーするだけです。
この写真は私のスーパーカブ90のものですが、
こちらは結構サビが来ていますね、でも動きは悪くないのでこのまま使用しています。
![](/images/2022/12/ブログ用バナー2022ヤフオク-1.jpg)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。